何よりも今でいうアイドルの元祖がこの劇場のトップスターだった明日待子さんだったという発見は極めて大きなものでした。15,6才の無垢な踊り子を芝居に子役(それも男の子役)として出して胸の膨らんだその少年の一言二言に若い観客は、ドキドキしたものでした。トップアイドルだった明日待子と小柳ナナ子は、当時の雑誌や新聞に紹介されコマーシャルのモデルとして活躍しレコードや映画出演と今と変わらない十代のアイドルでした。特に明日待子さんは、初代カルピスの「初恋の味」のコマーシャルモデルでした。